溽暑

 

今日から季節をあらわす七十二候でいうと、

『土潤いて溽し暑し』(つちうるおいてむしあつし)。

溽はじょくとも読み湿気が多くて暑いという意味だそうです。

日本より南の東南アジアほどではないですが日本は湿気大国です。

欧州から帰国したての知り合いのご婦人から日本の夜は蒸し暑いとLINEを頂いた所です。

 

 

 

当社の新築は構造に無垢材を多用しております。

そのため本物の木は家になっても呼吸して室内の空気を調整してくれますが、

引き渡し後のお客様にはエアコンを使用しない時期はなるべく窓を開けて、

新しい自然の風を循環させることをお勧めしています。

 

 

 

高気密高断熱住宅が社会で推奨されてから久しく、

当社も断熱材やサッシなどには高基準のものを採用しておりますが、

基準を考える国のおおもとが見て見ぬふりをしているのは、

日本は湿気大国ということです。

 

 

 

遠くヨーロッパの気候の異なる技術を真似だけしても

本当に日本の気候にあうのでしょうか。

例え24時間換気でも換気扇だけに頼るのは一定の温度の一定の速度の風が

体にあたり続けるのはよくありません。

 

 

 

密閉と省エネだけに重点を置いた換気システムだけに頼り続けると、

間引きをしない森のように新鮮な酸素が室内に運ばれにくく蒸れの原因になります。

蒸れた森の木々は光も自らはきだした酸素も運ばれない環境で森は衰えていきます。

 

 

 

数十年前とは暑さが違うといいますがそれを招いたのも我々人間です。

これからの季節は本当に暑くなりますので、

熱中症にならないように水分塩分をとりご自宅ではエアコンを上手にご活用ください。

しかし少し暑さが落ち着いてきたら、熱射を室内に入れないよう窓の外側に簾をしたり、

京都の料亭のように打ち水をしたりして、風を涼しく入れるようにしてみて下さい。

 

 

 

家のまわりがコンクリートばかりで土が無いと、

夜になっても気温が下がりにくくなりますので土や緑のスペースも確保してみてください。

 

 

 

高気密高断熱の家だからこそ自然の風通しも必要なのではというのが個人的な見解です。

日本に生まれたからには湿気を無視するのではなく、

上手につきあうことが家を長持ちさせることにもつながるのだと思います。